白髪染めってどんな色？そんな疑問に美容師がお答えします！
2020/09/14
池袋西武9階の美容室AIR池袋の塩澤です。
タイトルにもありますが、皆さん白髪染めの色ってどんなイメージをお持ちでしょうか？
ファッションカラー、いわゆるお洒落染めと呼ばれるカラーは色味も豊富で様々な色味を楽しむ事ができます。SNSを覗くと奇抜な物から可愛らしい色まで本当に色々なカラーリングがあって見ていて楽しいですよね。
僕の担当させていただいたお客様の一例ですが最近ではカラー剤の進化もあり、以前ではヘアマニキュアなどの強い色味を出すカラー剤で染めないと出なかった様な色味もお洒落染めのカラーで出す事ができる様になりました。上の様な透明感のあるカラーはブリーチ必須ですけどね。
では肝心の白髪染めの色はどうなんでしょうか？なんだかイメージでは暗い色しか出来ない様な…
あまり色味を選べない様な…そんなイメージが先行している様に僕が勝手に感じてます！
ではまずお洒落染めと、白髪染めの違いを簡単に説明したいと思います！
①お洒落染めと白髪染めの違いとは
はい、では早速いきましょう！
まずお洒落染めですが、クリアな色味を出す為にブラウンがほとんど配合されていない物が多く白髪に染めるとこんなイメージです。
凄く透明感のある色味ですよねー。最近ではブリーチをしなくても、ある程度の透明感が出せるほどにカラー剤も進化を遂げております。
また色味も豊富ですよね！更に色味をミックスする事で色の種類は無限なんじゃないかって位です。
では肝心の白髪染めはどうなのでしょうか？
白髪染めの色味はと言うと…
いかがでしょうか？先ほどのお洒落染めと比べて少し濁った様な印象を受けませんか？
そうなんです、白髪染めは白髪を染める為に沢山のブラウンが入っているんです。そのブラウンのおかげで白髪が染まるわけなんですが、仕上がりの色の鮮やかさで言うとお洒落染めに軍配が上がります。
こちらは白髪染めのベージュ系で染めた仕上がりです。この様にナチュラルな仕上がりになりやすいですね。
と言う事で本当に簡単にお洒落染めと白髪染めの違いをあげるなら、
白髪を染める為のブラウンが入っているか入っていないか
と言う事になります。
他にも注目していただきたいのが色味の種類です。先ほども言いましたが何となく白髪染めってあまり色味を選べないんじゃ…みたいなイメージありませんか？きっとあると思います！
でも実はそんな事ないんです。
②白髪染めの色味とは
はい、では具体的に説明していきますが白髪染めの色見本をもう一度見てみましょう。
どうでしょう？
決して少なくないですよね？
実は白髪染めもお洒落染めに負けず劣らずなカラーバリエーションがあるんです！
では代表的な色味をご紹介します。
【ウォームブラウン】
まずはウォームブラウンです。
その名の通り暖色系のブラウンですね。
黄色人種である日本人に馴染みやすい色ですね。
艶も出て見えやすいと思います。
イメージ的に優しいや、女性らしいといった感じですね。
【ベージュブラウン】
ベージュブラウンは王道と言っても良いのではないでしょうか。
誰にでも似合いやすく、大人世代の女性にぴったりな上品な色に仕上がります。
迷ったらこの色で染めておけば問題ないと思います！
【クールブラウン】
こちらは赤みを抑えた寒色系のブラウンです。
元々日本人の髪色は明るくなってくると赤みが出やすい方が多く、白髪染めイコール赤くなるという様なイメージをもたれている方もいらっしゃるかと。
そんな赤みを抑えてくすんだブラウンにするならこのクールブラウンがぴったりです。
イメージとして格好良い、クールといった感じです。
クールブラウン系は時に肌がくすんで見えてしまうなどと言われがちですが、お一人お一人に合わせた配合をすれば似合うクール系の色はあります。僕個人的にはクールブラウン推しです。
白髪染めにおいて登場頻度の高い３色をご紹介しましたがいかがでしょうか？
この他にもよりアッシュが強い色や、ゴールド系、パープル系など多岐に渡り、お洒落染め同様に色をミックスする事で、より表現の幅は広がります。
大人世代の女性にはお洒落染めの様なビビットな色味で染める機会もないと思いますので、上品な髪色に染めていくという点では現在の白髪染めは十二分なスペックを備えていると言えます。
③白髪染めって明るい色にはできないの？
これもよくある疑問ですよね。
何となく暗い色でしか染めれない様なイメージがあると思いますが、そんな事はありません！！
白髪は明るく染める事ができます。
仕上がりの一例ですが、このカラーは１２レベルというハイトーン（明るめ）の白髪染めで染めたものです。
全然白髪は目立ってないですよね？
もちろん暗い色の方がしっかり染まります。しかし１２レベルというお洒落染めでも明るい様な領域でも白髪をぼかして染める事はできます。
少し明るさを落として１０レベル程度であれば問題なく白髪もしっかり染まりますので、明るめの白髪染めをご希望の方はご相談下さい。
④白髪染めのおすすめの染め方
はい、ここまで白髪染めの色の種類についてご説明してきましたが実際の施術例をご紹介したいと思います。
僕がおすすめの方法とは、
白髪の気になる【根元は白髪染め＋毛先はお洒落染め】という方法です。
この方法は白髪が出始めの大人女性世代におすすめの方法で、まだそんなに白髪が多くない方に対応できます。根元の白髪はしっかりとカバーしつつ、毛先は透明感のある仕上がりにする事ができます。
お洒落染めで染めていた時期は、トレンドを追いお洒落のためにカラーリングをしていたと思います。
しかし白髪が出始める事で、身だしなみとしてのカラーリングへとシフトしていく必要があります。
ではトレンドを追った様なカラーはできないのかというとそんな事はありません！！
その方法が【根元は白髪染め＋毛先はお洒落染め】なのです。
こちらのお客様は根元の白髪がちらほらと出てきた方で、お洒落染めでは白髪には対応できないかなーといった状態です。
毛先も褪色が進みオレンジ味が出てしまっていますね。
はい、お任せ下さい。白髪も毛先も綺麗に染めていきます！
こんな時に根元は先ほどもご紹介した白髪染めのクールブラウンで染めて、毛先はお洒落染めの濃いめのアッシュで染めてあげます。そうすると…
いかがでしょうか？
根元の白髪はしっかりとカバーをし毛先のオレンジ味を抑え透明感のあるグレージュ系の仕上がりになりました。
この様にカラー剤を適材適所で塗り分けていく事で白髪染めとトレンド感のある色味の両立させる事ができます。
是非参考にされて下さい。
⑤まとめ
今回は知っている様で知らない白髪染めの色に関して記事にしてきました。
白髪染めは暗くしかできない・色はあまり選べないというのはもう過去の話です！
白髪染め単品で染めてももちろん大丈夫ですし、もう少し透明感が欲しい、色味を強く表現したいとなれば毛先はお洒落染めで染めていくという選択肢もあります。
白髪染めだからとお洒落なカラーを諦める必要はありません。
白髪染めにお悩みの方は是非一度ご相談下さい。
